マンションやアパートなどの不動産、その他動産などを有償で貸し付ける契約は「賃貸借契約」といいますが、無償で貸し付ける場合には「使用貸借契約」といいます。ここではその概要や重要性について解説していきます。
使用貸借契約は貸主が借主に対して何らかの物品を「無償で」引き渡し、借主が使用・収益を獲得したあとに貸主へ返還する契約のことをいいます。契約期間に定めがある場合にはその定めに従い返還を、期間の定めがない場合には使用・収益獲得を終えたあと速やかに貸主へ返還するものであり、日本の民法においては典型契約の1種として定められています。
使用貸借契約は前述の通り、貸主が借主に対して「無償で」物品を貸与する契約ですが、賃貸借契約はアパートやマンションなどの不動産、その他動産を「有償で」貸与する契約のことをいいます。賃貸借契約の場合、有償なので借主の権利がある程度保護・保証されていて、貸主が一方的に契約を解除することは原則できません。
使用貸借契約が締結される具体例としては、親族・関係会社などのいわゆる「身内」の間で物品などの貸し借りをするケースが挙げられます。他にも2社間の取引において、ソフトにあたる商品を購入してもらう代わりにハードにあたる機械・設備を無償で貸し付けるケースもあり、共同開発やビジネス上のコラボレーションなどを検討している場合には知っておきたい契約の一種です。
外国の相手先と締結する契約書に関しては、記載される用語や文言、相手国における準拠法など気を付けるべき点がさまざまあり、どのような契約書であってもきちんと確認する必要があります。中でも使用貸借契約書においては、貸出という英語が「Lender」と「Borrower」と2通りあり、英・米でそれぞれニュアンスに違いがあるなどの注意点もあります。さらに一般的な翻訳業務と同じで準拠法と管轄について定義も必要となります。
これは翻訳に限ったことではありませんが、契約書においては契約の内容について明文化しておくことが重要です。使用貸借契約においては対象となる物品を明確に定めるほか、使用期間や貸与物品の用途、返還方法、契約解除条件などさまざまな要素について取り決めておく必要があります。
使用貸借契約は物品を貸与する契約ですので、その物品の管理についても責任と義務を明確にしておく必要があります。たとえば損傷時の責任や、修理や保守の義務などを明確に定めておきましょう。
使用貸借契約書における翻訳の重要性について解説しましたが、契約書の内容確認やより正確な翻訳を行うためにはプロ・専門家の協力が欠かせません。知識・ノウハウのあるプロに依頼することでリスクケアができますので、ぜひ一度相談してみましょう。
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