このページでは、契約書の翻訳と翻訳ツールについて解説しています。それぞれの翻訳ツールの違いや精度などをまとめています。
AI技術の革新もあり、最近では翻訳ツールの精度が高まっています。翻訳ツールはその多くがwebサイトで使用することができるようになっており、有料のものもありますが、無料で手軽に利用することができるものもあります。
そんな翻訳ツールですが、法律のように専門分野に特化したものともなれば、契約書の翻訳作業で実用化されていることも珍しくありません。有料のものが主となりますが、プロの翻訳家も業務の一部に取り入れているのです。
というのも、契約書の翻訳はとても複雑だからです。
契約書は誤訳があれば大きな問題に発展しかねないリスクがあります。外国の法制度にも知識であることに加え、それを精確に、かつ日本人でも自然に伝わるよう意訳しなければならないことも考えれば、経験豊富な翻訳者でも時間がかかるものなのです。
そんな翻訳ツールの代表格は、なんといっても「Google翻訳」でしょう。対応言語も多くあり、2016年からは「ニューラルネットワーク」というAI技術も導入されて精度も高まっており、かつてのような不自然さは感じられないようになってきました。
ただしGoogle翻訳は、長文の翻訳となれば、日本語特有の常体と敬体が入り混じるといった具合に、不自然さがまだ目立ってしまう状態にあります。日常会話のレベルで使用するには問題ありませんが、基本的に長文である契約書の翻訳で実用できるかといえば、プロの翻訳者からみても、まだまだその精度までは仕上がっていないのが現状です。
その他の翻訳ツールとしては、「Weblio翻訳」や「エキサイト翻訳」が有名です。
Weblio翻訳は、百科事典や辞書をオンラインで提供する「ウェブリオ株式会社」が運営していることもあり、口語訳よりは、やや堅苦しい文章で出力されることが多いと言えます。
一方、エキサイト翻訳の強みは、工学や農林水産、理学など、特定の専門分野を文脈として選択することができるため、より正確な翻訳内容を得ることができます。ただし、こちらもGoogle翻訳同様、長文がまだ苦手。そのため意味を調べたい専門分野の言語が短文である場合は、有効と言えるでしょう。
翻訳ツールには、より精度が高い有料のものもあります。代表は、ロゼッタの「T-400」です。
「T-400」は、とりわけ日本語に翻訳されて出力された文章のレベルが、人間が書いたものと判別できないほど、自然なものに仕上がっています。
また「T-400」には、法務分野に特化したものもあり、原文との整合性については完璧ではありませんが、契約書の翻訳業務に利用するには、プロの翻訳家でも認める十分なレベルにあります。
ただし、決定的な短所というわけではありませんが、「T-400」は長文の翻訳にやや時間がかかります。契約書の翻訳では、一項目あたりで2分程度必要なため、Google翻訳のように一瞬で翻訳文が出力されるわけではありません。
ここでは、契約書の翻訳における翻訳ツールについてみてきました。まとめると、契約書の翻訳ツールとしては、無料のものではまだ実用性が十分ではなく、有料のものを使用しなければなりません。また有料の翻訳ツールでも、原文と照合して完璧であるわけではありません。
契約書の翻訳は、通常の翻訳とは異なり複雑なうえ、誤訳も絶対に許されないものです。また、翻訳ツールを使った際の一番の問題は、それが正しいものであるかどうか自分では判定できない、ということがあげられます。より精確な契約書が必要な場合は、契約書の翻訳に特化している翻訳会社もありますので、そうした翻訳会社を利用するようにしましょう。
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※価格は、2021年12月の情報です。