契約書の翻訳時によく使われる単語・表現のうち、ここでは「裁判・権利」にまつわるものをピックアップしました。日常生活ではなかなか使用しない単語などもあるかと思いますので、しっかりとその意味と使い方を知っておきましょう。
"common law"は、英文契約書の基礎をなす言葉です。いくつかの意味がありますが、契約書の中では「通常の裁判所 (Common Law Courts) の判例を集積した一般法・普通法」としての使用でよく登場します。
また、"common lawを"修正、補充するためにできた衡平法裁判所(Court of Chancery)の判例を集めた"equity"という言葉もあります。
"bar"というと、一般的には酒場、あるいは棒状のものを指す言葉として広く認知されていると思います。しかし、契約書や法律の世界においては「弁護業」を意味する言葉として扱われます。その由来は、"bar"はもともと法廷内の傍聴席と裁判官席とを分ける仕切りのことを指しており、そこから弁護士の職業を表現する言葉になったという経緯があります。また、裁判官と弁護士をまとめて"bench and bar"と表現することもあります。
また、"go to the bar"という表現は、「弁護士になる」という意味を指すこともあります。通常の解釈だと、「バーに行く」という意味になるところですが、文章の体裁や文脈によって意味が変わってくることを認識しておきましょう。
ちなみに、日本弁護士連合会は英語で"Japan Federation of Bar Association"と表します。"bar"には「弁護士」という意味もあるということを知っていないと、誤った解釈をしてしまうかもしれませんね。
"Notices"は「通知」を表す言葉。最近では、スマートフォンの通知によって広く一般的になってきた言葉ではないでしょうか。
契約の実行過程においては、さまざまな通知が行われます。通知の方法やその効力について事前に取り決め・すり合わせを行っていないと、国際契約の場においては大きなトラブルを引き起こすリスクがあるため、注意が必要です。
"Waiver"は、「放棄する」という意味で使われる言葉です。契約違反に対して行使できるはずの権利を行使しないで放置していると、権利を放棄したと解釈されることがあります。それを防ぐために、"No Waiver"といった言葉を使用し、権利を放棄しないことを明記する意味で使われることがあります。
"Severability"は、「分離」を表す言葉。ある違反によって契約全体が無効になることを避けるため、違反の効果が他の項目には及ばないことを表すときに使う言葉です。契約内容の効用範囲などを定めるときに使用する言葉になるでしょう。
ケースクエア
公式HPから
見積もり・相談する
FUKUDAI
公式HPから
見積もり・相談する
サイマリンガル
公式HPから
見積もり・相談する
【選定基準】無料トライアルに対応しており、実績が公式HPに掲載されている業者の中から、翻訳料金の価格が安い(※)上位3社(調査日時:2021年9月)。
※各社英訳と和訳の平均価格で比較。
【選定基準】無料トライアルに対応しており、実績が公式HPに掲載されている業者の中から、翻訳料金の価格が安い(※)上位3社(調査日時:2021年9月)。
※各社英訳と和訳の平均価格で比較。
※価格は、2021年12月の情報です。