契約を結ぶ際には、損害についての表現も知っておくことが大切です。間違った単語や適切ではない表現を使用してしまうと、場合によってはトラブルに発展してしまう場合も。ここでは、英文契約書において「損害」を表す表現や単語について紹介します。
"damage"だと単なる「損害」ですが、複数形の"damages"では「損害賠償」「損害賠償金」「損害賠償額」などといった意味になります。
ただし、"damages"でも文脈的に損害箇所が複数個所に渡る場合を表すときには、単なる「損害」を意味する場合も。前後の文脈を見ないと分からないため、ご注意ください。一般的に"damages"と複数形のときは、損害賠償を意味する場合が多いです。
damage(s)を使用したそのほかの表現には以下のようなものがあります。
【direct damage】 「直接損害」
【indirect damage】 「間接損害」
【right to (claim) damages】 「損害賠償請求権」
【punitive damages】【exemplary damages】 「懲罰的損害賠償」
"loss"も"damages"と同様、英文契約書に頻発する言葉です。「損害」「損失」を表すことばで、例えば"loss of profit"の場合は「喪失利益」という意味になります。喪失利益とは、保険事故によって得られなかった営業利益と経常費のことを指します。
"injury"は怪我のイメージが強い単語ですが、法律上では「損害」に加えて「権利侵害」「被害」などの意味でよく使用されます。他人の生命や身体、名誉、財産に対する侵害行為や、結果として発生する被害全般をカバーします。"damages"が金銭に算定される経緯が必要であるのに対し、"injury"は損害行為や被害そのものだけを指します。
「損害」を"loss or damage"として慣用句的に使われる場合もあります。いわゆる補償条項によく登場する英文契約書用語であり、"loss of or damage to a party"「当事者が被る損害」などといった表現でよく使用されます。
"liquidated"は「清算」という意味で、"liquidated damages"とは「予定損害賠償額」のこと。予定損害賠償額とは、契約当事者契約違反を起こした場合の損害賠償額を事前に見積り、契約違反の場合はその額を賠償額とみなすという取り決めです。
相手方当事者が契約に違反して損害を受けたときに損害額の立証が難しい場合もあるため、そのような事態に備えて当事者が損害賠償額をあらかじめ定めることがあります。想定される損害よりも高すぎると、"penalty"「罰則」として無効にされる可能性もあるため、"liquidated damages"条項を定める際には、内容を慎重に検討する必要があります。
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